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ポップカルチャー偏愛記

なんだかんだで結局J-POPにどっぷり浸かり救われながら日々を送る28歳女子の、切々たる日々に触れるすべてのポップカルチャー(主にジャニーズ)についての記録

ceroのアルバムを聴いてSMAPを(心から)想う

J-POP SMAP ジャニーズ

どうもceroというバンドがかっこいいらしいという噂が耳に入り出したのはわたしがフランスに行く前からだけど、フランスから帰って半年が経とうとする今月に入って、いよいよ2015年に発売された彼らのアルバム『Obscure Ride』を聴くに至りました。(ちなみにジャニストの2ndと合わせて借りました)

 


cero / Summer Soul【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

 

これまでもたまにYouTubeで聴いていたけど、特に好きとか嫌いとかは思ったことがなくて、それこそ耳に優しいな、くらいな気持ちでした。それでもなぜアルバムを借りとこうと思ったかというと、ceroが3月7日放送のSMAPxSMAPに出演していたからです。
そして、正直に言うと、ceroだけの「Summer Soul」よりも、スマップ込みの「Summer Soul」にわたしはときめきました。スマップが歌う「Summer Soul」に曲の魅力を見出して、アルバムを聴いてみようと思ったのでした。
 
 
アルバムを全体に聴いた感想は、さすがフリッパーズ・ギターが「兄のような存在」*1だったらしいバンドだけあっておしゃれだなあと。ただただ純粋におしゃれだなあと。センスの上澄みをすくったみたいな音楽だなあと。そう感じました。
気のいい、優しい、音楽が好きな人たちなんだろうなあという。
そしてこの東京感に身悶えました。東京の夜感。ドライブに行った夜の帰り道感。ドライブに行った夜の帰り道に聴いたら猛烈に嫌な気分になる、というかなんかどうも苦しくなるタイプの曲感。*2
 
で、アルバムを聴いて結局、やっぱりceroというバンドに関してはわたしは好きでも嫌いでもないと改めて感じたのだけど、 慎吾が好きと言ってたというのは(スマスマ内で言及されてた)すごく納得で、さらに、吾郎ちゃんが「90年代に僕らが聴いてた“渋谷系”と呼ばれていた音楽に近くて僕は好きです」的なことを言っていたのも納得した。
吾郎ちゃんがもともと渋谷系寄りの嗜好だったのは周知のとおりで、フィッシュマンズの佐藤さんが作詞作曲した「それはただの気分さ」というソロ曲*3もあるくらいなんだけど、今考えると90年代に自分の好きなミュージシャン(しかもまったくメインストリームじゃない)に曲作ってくださいってお願いするジャニーズアイドルもすごいし、引き受ける佐藤さんもすごい気がする。
まあ、「それはただの気分さ」に関しては正直なところ佐藤さんが歌うバージョンがやっぱりしっくりくるんだけども。
 
で、ceroのボーカルと一緒に歌うスマップを見て改めて思ったのが、スマップ5人の声の「外連味のなさ」(まあキムタクは割とあるけど今はちょっと置いておく)。ゆらゆら揺れるような声のceroのボーカルやフィッシュマンズの佐藤さんと違い、スマップの声はまっすぐで、だからこそオリジナルの曲の作り手、歌い手の意図を超えたところにまで届くように思う。言葉が一音節ずつ耳に入ってくるので、歌詞を理解しやすいというのもあるかもしれない。
 
そしてスマップの真骨頂といえばユニゾン。5人が一緒に歌うだけで曲が特別な魅力を放つ。そこにはまごうことなき「スマップ感」がある。「Summer Soul」のサビでそれを感じた。
どんなタイプの楽曲であっても、ユニゾンSMAPは曲を「SMAP化」してしまう。山口一郎(サカナクション)が作った曲*4だって、川谷絵音ゲスの極み乙女)が作った曲*5だって、相対性理論が作った曲*6だって、すべてSMAPが歌えばSMAPらしい、SMAPの曲になる(でも中田ヤスタカの曲はやっぱりどうしてもヤスタカ感がすごかった。たぶん声にかけられたエフェクトのせい)
そう書いていて、たった今、わたしの中にSMAPというフォーマットにいろんなタイプの曲を当てはめていくイメージが湧いて、その形式はまるで初音ミクみたいだな、と思った(初音ミクについてそんなにしらないけど)。
そこでSMAPの非実在感を改めて思う。(だからSMAPはSFとの親和性が高いんだな)
 
そして、ceroの曲とSMAPの声の親和性もなかなか。
他のジャニーズのグループで、ceroの曲を歌ってここまで違和感ないグループは思い浮かばない。(一瞬ニノが思い浮かんだけど、嵐じゃない)
それは渋谷系世代のSMAPさんたちだからこそ、つまり、ceroのグルーヴが彼らにとっても慣れ親しんだものであるからかもしれないし(音を経験的に知っている、ということ)、あるいはいろいろなタイプの曲を歌ってきたSMAPだから、わたしの耳が違和感(えーSMAPこんな曲歌うのー?みたいなそれ)を感じなくなったのかもしれないし、もしかしたら前述したように声質の問題で、つまり彼らの声が曲調に合うのかもしれない。(ただ単にわたしがSMAPが好き、という説はこっそりしまっておこうっと)

とにかくSMAPが歌う「Summer Soul」は相当よかったです。
それにceroさんからはSMAPリスペクト感がばんばん出ていたので非常にすばらしい。そういう方々に曲を書いてもらえればきっとSMAPの新たな一面が見れるはず!ceroさんにはぜひSMAPに曲を書いてほしいです。どうかどうか。
 

それにしてもミュージシャンにとっての、「SMAPxSMAPに出る」「SMAPに曲提供する」ということの重要性よ。
SMAP発信で我々一般人に届く情報って本当にすごく多い。まるでSMAP自身がポップカルチャーのひとつの「メディア」であるかのように、世界を広げてくれるような存在になっている(一体いつのまに)。個々の世界で活動しているわたしたち(作り手も視聴者も)と別の世界をつなぐ仲介役と言っていい。
そもそもわたしがceroをちゃんと聴こうと思ったのも、SMAP(スマスマ)経由だった。「SMAP」というメディアは、おそらくどんな広告よりも費用対効果が高いと思われる。
そんな存在は他にいない。特に音楽の分野ではSMAPが唯一無二だと思う。
たとえ細野さんが注目したって、鈴木慶一がプロデュースしたって、「一般の」人たちに受け入れられなくては成功したとは言えない。「一般の」人たちにリーチするためのひとつの道、あるいは最高の道が「SMAP経由」ということだ。
 
というわけで、日本のポップカルチャーにおいて、SMAPが担っている役割は本当に大きい。SMAPというグループ自身の価値も大きいのに、上記のとおり「メディア」としての副次的(副次的、ともはや言えるのかどうか)役割まであるんだもの。

 
だから絶対に、何があってもSMAPは残してほしい、そして「アイドル」としてのSMAPを見たいから願わくばジャニーズ事務所に残ってほしい、そう思ってきたけれど、グループとしてのCMもなくなって、というかそもそもSMAPのメンバーたちをテレビで見る機会も少なくなってきた現状を鑑みると、本当にこれでよかったんだろうか、と思ったりもする。
「アイドル」であることは必須ではなかったんじゃないか、「アイドル」ではなく「イチ芸能人」としてのSMAPでも全然よかったんじゃないか、ジャニーズ事務所に無理に留まる必要もなかったんじゃないか、自由にそれぞれがやりたい芸能活動を行うことがよかったんじゃないか。
でも今更そんなこと考えても答えは出ないししょうがない。
 
ただこれだけは言える。
SMAPに必要なのは、テレビ番組にたくさん出ることでも、広告に出演することでもなく、
とにかくライブ

たぶんSMAPはたくさんのファンに直接会ったほうがいい。ファンにとってはもちろんだし、本人たちにとっても。
結果的にジャニーズ事務所に残ったのはやっぱり良いことだったよね、たぶんライブを通せばそうやって感じることができると思う(別に無理に感じる必要もないのかもしれないけど、どうせやめられないならポジティブな気持ちになったほうがいい)。ほら、なんなら原点回帰的にジュニアをたくさん使ったステージにしてみるっていうのもありじゃん!たぶん喜ぶ人少なくないよ!

もしライブをするならやっぱりアルバムをリリースしてくれると嬉しいけど今の状況でそこまでは望むまい。いやでも万一望めるとしたらcero星野源の楽曲提供は必須でお願いします。これまでは飯島さんがそういうのを決めてきたみたいだけど*7、これからはSMAP本人たちがもっとセンスを発揮できるよ!
そうやって、すべて良い方向に考えたい。
 

本当に、誇張なしで、SMAPのことを考えてわたし結構泣いてるんですよね。無駄に。
(そんなときNEWSがいてくれてどれだけ助かっていることか。)
SMAPがグループとしてどう動いているのかはわからないけど、どうか良い方向に動きますように。
去年までのSMAPの勢いを取り戻しますように。
今年の年初のCDTVで見せてくれたステージと、中居くんとキムタクのハイタッチ、あの瞬間のきらめきをわたしは忘れていません。

というわけで、今更ながらSMAPのFCに入ることを決めました。(結局それが言いたかった)
みんなで応援しようぜ!
 

*1:参考:http://www.kakubarhythm.com/special/cero/

*2:「この世には夜の帰り道の車の中ではどうしても聴きたくないタイプの音楽がある」というわたしにとっての事実、それは誰かと共有できるものなのかがわからないままここまで来ています。そんなことを感じたことある人いませんか?ちなみに夜の帰り道の車の中ではSly & the Family Stone(アルバムは問わない)が個人的にはおすすめ

*3:SMAP 011 ス』収録。ちなみにこのアルバムのテーマ(1曲目)と2曲目の「Everything is Cool」ってナイル・ロジャースが作曲してることは多分あまり知られていない

*4:「Moment」「Magic Time」

*5:「愛が止まるまでは」「アマノジャク」

*6:「gaiaにお願い」、この曲超好き。歌ってるの3人だけど。しんごろつよってのも絶妙にいい

*7:SMAP楽曲 ゲスの極み乙女。を採用したのは元マネジャー│NEWSポストセブン