ポップカルチャー偏愛記

なんだかんだで結局J-POPにどっぷり浸かり救われながら日々を送る28歳女子の、切々たる日々に触れるすべてのポップカルチャー(主にジャニーズ)についての記録

Hey! Say! JUMPのライブDVD『JUMPing CARnival』からグループのスタンスを読み解く(しかし結局またNEWSの話)

先日JUMPファンの家に遊びに行って、今年2月に発売されたライブDVD『JUMPing CARnival』の初回盤を観せてもらいました。

内容は終始わちゃわちゃとしていてかわいくてあまりに胸キュンシーンが多いので、「もうやめて!」「もっとやれ!」と叫んでばかりいました(バカ)

わたしはJ StormさんのDVDを観るのがはじめてだったので、そういった意味でもいろいろ思うところがありました。

忘れないうちにメモしておこうと思います。

 

Blu-Rayがないらしい

ブルーレイがない、という選択肢があることすら忘れるくらい、DVD/ブルーレイ両方発売に慣れきっていた身としては衝撃が大きかった。

でもブルーレイのオーサリングには専用の機械が必要だし、よって原価も高いし、値段をかけて作ってもDVDのほうが枚数的には売れるだろうし、ジェイ・ストームさんの財政的にはなかなか手が出せないんでしょうか。(自分が映像系の仕事をしていたことを最近忘れがちで、今「オーサリング」という単語がすぐ出てこなくてショックだった)

とはいえ同じくジェイ・ストームの嵐はもうブルーレイデビューしてるらしいし、今のJUMPの勢いを考えるとさすがにそろそろブルーレイもいけるんじゃないかなという気もします。(ただ、BDプレーヤーの普及率は去年の時点で50数パーセントだそう。全ジャニオタのBDプレーヤーの所持率は一般人平均よりは高いと思うけど*1

でも基本的にジェイ・ストームはそんなに画質にこだわる姿勢のレーベルじゃないっていうことでしょうかね。視聴者としては画質いいに越したことはないんだけど。

 

②手が届きやすいお値段

5000円程度で買えちゃうって! いいの? 安くない? 学生でも全然買えちゃう! オトナだったらもっと買えちゃう!(←無意識のうちに複数枚数買うことを前提にしている) これは嬉しいですね。

ブルーレイを出してないのも値段設定の安さに影響しているのかも。

パッケージとか、ブックレットとかはNEWSのリリースするメディアのクオリティに慣れきっているわたしをしてちょっと物足りなさがありましたが、でもそれもグループのスタンスの違い、またターゲット層の違い、あるいは戦略の違いなんだなあとおもしろく思いました。

 

他のグループのDVDと比べると、その料金設定の根拠が見えてくる。改めてNEWSが7000〜8000円なのも納得。そして逆にJUMPing CARnivalは料金に対してのクオリティは間違いなく高い。絶対に、買って損したとは思わないはずです。得しかしない。

手が出しやすい値段だと、ファンの裾野を広げやすいので単純にいいなーと思います。ジャンプの場合はおそらくファンの年齢層も意識して設定しているのだと思いますが。ジェイ・ストームの優しさなのかな。あとは活動年数とかもあるのだろうか。

 

ちなみにですがNEWSのライブDVDのブックレットって、そのままそれ単体で売り物になるくらいにクオリティが高いですよね。内容的にももちろんだし、モノそれ自体のクオリティも高い。

大きさがそもそもあるのに、ページ数もしっかりしてるし、印刷もとてもきれい。いい印刷所使ってるんだろうと思います。デザイナーさんも妥協がなさそう。

 

あとは、NEWSの初回盤のパッケージの大きさはやっぱり規格外なんだなと改めてはっとしました。確かに最初あんなに驚いたのに、いまやそれが当たり前になっている自分が怖い……

そしてNEWSはいつも3枚組以上にしてるっていうのも実はすごい。それぞれの盤面印刷はもちろん、メニュー画面だってちょっとずつ変えたりしてるし。そりゃ制作に時間かかるだろうなと思います。(でもちゃんとスケジュール立てて作業進めて上手い売り方をしてほしい、切実に)

おっとすみません大幅に話が逸れました。

 

③セットリスト

初っ端からポップでハッピー系の曲をたたみかけてきて、もうテンションだだ上がり。ええっ、まだ始まったばかりなのにもうこの曲やっちゃうんだ?!っていう、容赦ないセットリストでした。

ただ後半は打って変わってかっこいい系で固めていて、ポップでハッピーなHey Say JUMPが好きなわたしは少しダレました。友人は、前半と後半のこの振れ幅がいいのだ、と言っていたので個人差はありそうですが、なんであんなにダレたんだろう、曲は結構知ってたはずなんだけど。ポップでハッピーなおジャンプちゃんへの好きの気持ちが大きすぎるのかもしれない(わがまま)

でも全体的に盛り上がる曲が多く、昔からのファンでも、新規のファンでも楽しめそうだなとわたしは感心しました。

友人によるとジャンプさんは、アルバムのタイトルを掲げたツアーでも、結構みんな知ってるようなシングルの曲を多めにやるようです。

その代わりアルバム曲でもやらないことがあって、たとえば今回のアルバムの中でわたしが一番好きな曲「SHen SHera SHen」は今作のセトリに入っていませんでした。(ということは一生やらないんじゃないだろうか…?もったいない…)

 

心底ファンというわけではないグループのライブに行ったときに、知ってる曲いっぱいやってくれるか否かってそのライブ全体の満足感に関わる。その満足感が高いと、「やっぱりアルバムも聴いてみよう」とか「このライブDVD出たら買おう」とか、購買欲につながるしひいては固定ファンを増やすことになる。

特にアイドルの場合は、パフォーマンス自体を楽しむというよりは会場の一体感やステージとのインタラクティブなやりとりを楽しむというところが大きいので、玄人好みの選曲ばかりだと100%楽しめない人も増えちゃうと思います。ファンが爆発的に増えている時期に、それを避ける選択をしているジャンプさんの思惑は賢明だと思いました。(でも「SHen SHera SHen」はセトリに入れるべきだった)

 

たとえば「我 I Need You」みたいな曲は、そういう完全アウェーな子も楽しませることができる強い曲だと思いますので、そういう曲を多く持っているといいなと思います(←単純にわたしが気に入っただけという可能性もなきにしもあらず)

まあ「我 I Need You」では「いーですかー?」「いーですよー!」のコールアンドレスポンスがしたいので、本当はコンサートに行くまえに聴いておくに越したことはない。連れてってくれる友達が、何をおいても「我 I Need You」だけは聴いておいたほうがいいよ、と教えてくれるような気がきく子であることを願います(誰目線だろう)

 

④JUMPing CAR

9人がそれぞれ車のパーツを持って1台の車を形作り、そのまま花道を進む「JUMPing CAR」、わたし大好きです。

序盤の勢いを作るひとつのハイライトだし、あのわちゃわちゃ感はいかにもジャンプらしい。ゆーてぃーと知念ちゃんがぴょんぴょんして超楽しそうなのが印象的。いのちゃんとゅぅゃさんが並んでヘッドライト持ってるってのもぐっときます。そして安定のドライバー山田さん。これは、ライブ観てさらに曲が好きになるパターン。ぜひ見てほしーい!

 

⑤ペットショップラブモーション

買って損したとは絶対思わないってさっき書いたけど、なんなら「ペットショップラブモーション」1曲にだけでもわたしは金を払える。というかよろこんで払いたい。

知念ちゃん=ネズミ

伊野尾=ネコ

ゆーてぃー=ウサギ

ゅぅゃ=イヌ

っていう絶妙な配役はもう今世紀最大の偉業なわけだけど、さらにその子たちが動物のコスプレをしてそれぞれのエサを持ってお尻ふりふりしている、その視覚的な図がとんでもない。最初はゆーてぃーの男らしい手足に、これはありなんだろうかとぎょっとしましたが、違和感はすぐに圧倒的なキュートネスの前にひれ伏すこととなりました。

テゴマスの「猫中毒」並みにがっつりした着ぐるみにはもっていかず、もっと細かくパーツに分かれている衣装なので、ただただキュートというだけではなくなんか絶妙なエロスがある←たぶん主に短パンのせい

そんな4人が会場の真ん中に集まってぴょこぴょこ動いている様子は、それはわたしたち俗世の者が本当に見ることを許されているのだろうか、と思うくらいに現実離れしてました。マジで1匹持って帰りたかった…(願わくばイヌかウサギ…)

 

⑥世界観

コンサートは「カーニバル」っていうんでなんかいろいろ出てくるのかなって思ってたらそういうわけでもなく(あまりにキュートな動物は4匹いましたが)、割とシンプルなセットと衣装だという印象を受けました。

あとJr.ちゃんたちもダンサーさんも出なくて完全にジャンプさんだけ。大人数がステージに出てこないコンサートって久々に見たのでとても新鮮で、それもシンプルに見えたゆえんかもしれません(いやでも改めて思うと、9人がしっかり散らばると結構会場網羅出来てた感はあったので9人は少人数と言えないかもしれない←「少クラ」スタイルを見慣れすぎてるおそれ)

さっき書いたように、アルバム主体でセトリ組んでるわけでもないし、そもそもアルバムタイトルが『JUMPing CAR』でツアータイトルが『JUMPing CARnival』だから、正確にアルバムタイトルを冠してると言っていいのかもわからなくなってきた。

オープニング曲がアルバムタイトルの曲じゃないっていうのもそういう姿勢を示しているのかなと思ったり。

DVDの映像自体についても、セットとか照明とか世界観、そういったものを見せる、というよりはとにかく9人の姿を追っています。9人もいるから目の忙しさすごい。1回しか見てないといろいろ見逃してる感があります。

 

⑦DVDの第一義

あと印象的だったのが、JUMPさんのDVDには、ファンたちのクロースアップショットっていうのが一切なかったんですよね。9人もいるからファンなんて映しているヒマないのかな。

というのも前回の記事で書いたとおりわたしはNEWSのコンサートDVDでファンが楽しそうな様子がインサートされるととてもぐっと来る派だし、ファンの表情や動きでコンサートの臨場感や会場の熱気が伝わってくると考えているので、ファンのインサート大歓迎なのです。 

chatnoirpop.hatenablog.com

(あとはこれ  【後編】わたしたちにはファンタジーが必要だ 〜5月の少クラプレミアムを観て考えたこと - ポップカルチャー偏愛記


そういうところでも両グループのスタンスの違いを感じました。

つまりジャンプのコンサートDVDは、

「メンバーの姿を余すことなく見せる」こと、

NEWSのDVDは

「コンサートの場のすべてを作品として提示する」こと

が第一義としてあるのではないかと思ったわけです。

そうなると、「JUMPing CARnival」初回盤に収録されているソロアングルに関しても、その意味が見えてきます。

 

⑧ソロアングル

数曲だけですが、ソロアングルが収録されているんです。

いやあ今更ながらソロアングルって、素晴らしい。考えた人天才ですね。ファン目線に立ったクリエーターさんだったんでしょうね。*2

  

やはり人数が増えるのに反比例して、映る時間は減りますよね。一緒に見ていた友人は八乙女くん担だったので、後ろのほうに小さく映り込んだ光くんに「今の光くん!見た!?」とちょいちょい言ってくるんですがもちろんわたしは見ていません。

当然プロが編集している映像なので、それぞれのシーンで一番輝いている人を切り取ってくれているんだろうけど、やっぱり担当がどういう動きをしているのかは気になりますよね。現場にいれば姿を追えるのに、DVDだと目線がカメラ1台に限定されるし。ソロアングルがあればそういったストレスをだいぶ軽減してくれるのではないでしょうか。

とはいえ、数曲×9人分も見てもいられない私に友人がチョイスしてくれたのは、「Viva! 9's SOUL」の知念ちゃんアングルでした。他のメンバーは自分がメインじゃないところは割とゆるゆるやっているようなんですが(その姿を目の当たりにするのもなんだか悲しいものがある気がする)、知念ちゃんは隣の有岡くんとそれはそれは楽しそうに動いていて、わたしたちアラサー2人はほのぼのとさせていただきました。

確かにこういうものがあったら楽しいだろうなあと私は一瞬羨ましく思いましたが、やっぱりNEWSには別にいらないかなあとすぐに思い直しました。

 

⑨総評

というのもNEWSのDVDは作品性がとても高く、そしてそんなNEWSのDVDを見てわたしはNEWSを好きになったからです。ひとりひとりが何をしているかではなく、全体としての出来映えがわたしは気になります。

だって、よく考えてみるとピンボケの映像や、ステージ全体がよく見えるような引きのカットが多いとか、ファンをよく映すっていうのは、アイドルのコンサートのDVDとしては結構珍しいスタンスなんじゃないかと、今回はじめて他グループのライブDVDを見てそんな気がしました(わたしは本当は偉そうに語れるほどそんなにアイドルの映像を見ていないのですが)。NEWSの美意識を感じます。

 

一方、JUMPくんたちはどのジャニーズグループよりも一般的に見て「アイドルらしいアイドル」「純度の高いアイドル」だと思われます。

というのも、世界観とかセットとかそういったもろもろに頼らず、自分たちの身一つで勝負している感じがするからです。

9人という多めの人数を生かしたフォーメーションだとか、BESTのキャラを生かした茶番だとか、メンバーのかわいさを生かした振り付け・衣装だとか、楽器の生演奏だとか、自分たちの魅力を100%利用して、それを見せよう、それで魅せようとしている姿勢が見えます。

ギミックを多用して楽しませてくれるステージもエンターテインメントとしていいし、ジャニーズイズムに溢れた、Jr.ちゃんたちがたくさん出てきたりいかにも「海外から見た日本」的な小道具などを使ったステージもジャニーズらしくていいし、ジャンプさんたちのような、自らの魅力だけに拠った「正統派アイドル」的なステージもいい。

「正統派アイドル」としてのステージを見せられるのは、各々の外見的、内面的、精神的なアイドル性が伴っていないとダメですし、飽きさせないための工夫が必要です。有名な楽曲メインのセトリとか、楽器演奏から茶番、ポップでハッピーなセクションからダンサブルなゴリゴリEDMのセクションへと切り替わる多様なコンサート内容は、まさにそういうことなのではないでしょうか。(わたしはそのEDMセクションでダレちゃったんだけども)

「○○くんをずっと見ていたい」という、アイドルに対する原初的な欲求を叶えるために無駄なショットがなく、シンプルに「メンバーたちを見せる」という作りとなっているDVDを、お手頃価格で提供しているジェイ・ストームは、かなりファンたちの気持ちに寄り添っているレーベルといえるのかもしれません。

というわけで絶賛成長中の正統派アイドルHey! Say! JUMPさんのDVD鑑賞の感想でございました。

それでもやっぱり、わたしはNEWSのライブDVDが大好きです。というわけで次はDVD『White』の話をば。

 

 

*1:http://japanese.engadget.com/2015/05/14/4k-ultra-hd-blu-ray-hdr/

*2:女性アイドルのDVDから出てきたアイデアなのかな?V6とかでもあったらしい。確かにSMAPのDVDでも見覚えあるけどそのときはソロアングルの真の重要性と必要性は感じなかった。中居くんとゴロちゃんのダンスの違いを見比べるためだけに見てた。 参照:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10118976850