読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ポップカルチャー偏愛記

なんだかんだで結局J-POPにどっぷり浸かり救われながら日々を送る28歳女子の、切々たる日々に触れるすべてのポップカルチャー(主にジャニーズ)についての記録

NEWS 最新シングル「恋を知らない君へ」を自分史上最高の本気を出してレビューする【恋を思い出した私より】

今回は全力をかけて、わたしの全筆舌を尽くして語ろうと思う。

 

7月13日発売、NEWS 最新シングル「恋を知らない君へ」があまりに素晴らしい。

 

 

渋谷に行けばセンター街(現バスケットボールストリートだっけ)等で大音量で流れているし(思わず、待ち合わせもしてないのに適当な店の前で立ち止まっちゃう)、ツタヤ店内には特大の看板?が掲げられているし、タワレコでもそう。

地元では、予約を引き取りに行ったCDショップで前に並んでいる女子3人(わたし含め4人)が全員NEWSの初回限定BOXを握りしめている。

家にいればCMから流れてくる。

日本は「恋を知らない君へ」一色だぜ!と浮かれてしまうのも仕方ないくらいの露出度(な気がして)で、こんなにルンルンする夏はない。

 

そしてNEWSサイドがこれだけ力を入れているのも頷けるくらい、本当に素晴らしい作品です。

スピーカーでもイヤホンでもヘッドホンでもいい。とにかく良い音で聴いてほしい。願わくばPVも観てほしい。

 

 

【曲について】

その前に、最初に申し上げておきますが、わたしはいわゆる「バラード」と分類されるJ-POPが全然好きじゃありません。音楽好きな割に狭量な態度で申し訳ありません。

でも全然ダメ。特に「ラブバラード」という言葉には曲を聴く前から拒否反応すら起こる。

 

ちなみにバラードとは、

バラード - Wikipedia

ゆったりしたテンポ静かな楽想美しいメロディラインやハーモニー、そしてラヴソングを中心とした感傷的な歌詞を音楽的な主軸とし、楽式的には、ピアノなどによる静かなイントロエンディングに向けての劇的な盛り上がりが特徴とされる

ようです。

 

自分で歌詞を書いていようが書いていまいが、失恋ソングだろうが愛が溢れて止まらない歌だろうが、バラード、特にラブバラードにはどこか自己愛や自己憐憫が漂う気がするんです。「こんなに一筋に愛した自分を聴いてほしい」「私のこの大きな愛を知ってほしい」みたいな。

それをポップでハッピーな甘ふわトラックだとかに乗せて立派なポップソングにしてくれればいいんですが、どうしてストリングスに乗せるのかどうしてわざわざお涙頂戴的なアレンジにするのか。なんだよ「エンディングに向けての劇的な盛り上がり」って。

わたしはいわゆる「壮大なバラード」に、家で有線が聴けてJ-POPを浴びるように聴いていた幼いときから、ある種の不愉快を感じていました。

 

それもあってストリングスを使った曲ってだけで小さな抵抗感があったのですが、NEWS「四銃士」のおかげでそれは無くなった(その節はNEWSさんありがとう)(あの曲はストリングスを使ったJ-POPの中で最強レベルにかっこいい)

 

だけどNEWSの新曲がラブバラードだと知ったときには、正直あまり嬉しくなかった。もちろんすぐに予約したけど、ワクワク感はあまりなかった(実は「ヒカリノシズク」もあまりピンときてなかったけどその思いはMVを見たことによって一変する)

NEWSの曲でわたしが聴きたいのは、バラードじゃないんです。

 

だけど、ラジオ「KちゃんNEWS」ではじめて「恋を知らない君へ」を聴いたときに、背筋が立つほど感動したんです

 

そして改めて思いました。 

4人のNEWSには駄作というものがない。一切ない。

 

 

わたしは、歌詞を聴きこみ世界にどっぷりはまるという曲の聴き方をするわけではないんですが、この曲では歌詞のなかに散らされた夏の季語が自然と耳に飛び込んでくる。


青空、太陽、向日葵、花火、通り雨。


静かなトラックに乗るそれらの言葉が、なぜかキラキラ輝いて聴こえる。
そしてそういう言葉が含む夏の色とか音とか匂いとか、そういったものさえもが立ち昇る。
さらにそういう色とか音とか匂いとかに付随するわたし個人の夏の思い出さえもが脳裏によぎる。季語が五感に訴えかけるんです。

シンプルな言葉遣いに宿るその効果は、まるで俳句のようだと思う。

さすがヒロイズムさん。センスがすごい…。今回は作曲もヒロイズムさんだから、歌詞を輝かせるメロディ、サウンド作りができているのかもしれない。

 

サウンドに関しては、NEWS御用達の(SMAPも!)編曲・中西亮輔さん(とヒロイズムさん)が今回もすごい仕事をしているんだと思う。

ピアノ一本の冒頭から、Aメロでストリングスが、Bメロでアコギが、サビでパーカッションが徐々に加わっていく。一番はすべて生音のようで、優しくナチュラルな印象。シンプルな伴奏なので声が際立つ。

そして二番でようやくドラムセットの音が入ってきて音に厚みが増し、Aメロでの弾むようなピチカートが一番との違いを演出する。

 

また、サビのあとAメロに入るときの、シンセかなんかの効果音みたいな薄い音もおもしろい。まるでドラマの「時をかける少女」で、「タイムリープ」でもしたかのような、頭サビからAメロの短いあいだに、軽い断絶が起こったような印象。確かに歌詞の時間軸としても「今」に立脚するサビと、思い出を回想するAメロってことでタイムリープはしてる。ふむ。芸が細かい。

そしてアウトロがなく、最後がふっと、雲が切れるようにふわっと終わる、その終わり方も秀逸だと思います。多分ですが、この曲がバラード嫌いのわたしの心をつかんだポイントは特に曲の始まりと終わりにあると思う。

ふっと途切れるような終わりは、客観的で冷静に思える。「後悔が残る今の自分」に対しての憐憫や自己愛がない。だから良い。

だらだらと始まりだらだらと終わるのではなく、サビで始まりサビで終わる、その潔さは、まるで「何かをきっかけに走馬灯のようによみがえる、あの夏・あの恋」を見ているかのような。もっと言えば「あの夏・あの恋へとタイムリープしてすぐに戻ってきた」かのような感覚。今と「あの夏」に距離がある。

ヒロイズムさんが詞や曲を書くときにその距離感を意識していたかはわかりませんが、大人になったNEWSだからこそ、その距離感を絶妙に歌で表現できるような気がする。青春真っ盛りじゃない、大人の歌ですねこれは。

 


てごちゃんによると最初の構想では1番のサビにもドラムが入っていたらしいけど、無しで正解だと確かに思う。

でもそれって「アイドルソング」としては完全にレア。

だって聴いてもらえればわかるけど、ドラムがないと曲ってほんとに静かなんですよね。歌で勝負するっていう強い気持ちがないと、そんなシンプルなトラックに声乗せられないですよ。声で聴かせないといけないもん。ごまかしがきかない。

そんな曲にあえてシングルで挑戦するNEWS、超かっこいいと思いませんか。

 

そう、なにより。声です。4人の声。

NEWSの曲を聴くと「人の声の強さ」というものをすごく感じます。今までもそうだったけど、この曲は特にそれが顕著なんじゃないかな。

まったく、NEWSはどこまで進化していくんだろう。

 


そして「恋を知らない君へ」での、4人それぞれの聴きどころはこちら(個人の趣味です)

 

○ 手越祐也:頭サビ

 

NEWSの曲のなかでも「曲の頭がサビ・手越主旋律」(例:「シリウス」「永遠」など)の曲がわたしは大好物で*1、一瞬で耳を奪うその力強さたるや他のどのグループにもないNEWSの魅力のひとつだと思っているのですが、「恋を知らない君へ」も手越サビ始まりなんです。

その手越さんの頭サビ、1音目の「嗚呼」から持ってかれます。ぞわっとします。


手越さんの声の何が好きって、スコーンと抜ける高音(手越さんのスコーンと抜ける声が聴ける、気持ちいいメロディを作ってくれるということでヒロイズム一派への信頼は厚い)。
「嗚呼」のあと、「あなただけは」でぐぐぐっと音階が上がっていくメロディ、本当に気持ちいいし、本当に切ない。
頭サビだけリピートで何度も聴きたくなるくらいです。

 


○ 増田貴久:大サビ

 

まっすーは、「あぁ」と歌わせたら日本一だと思ってる。

ときには優しく、ときには切実に、ときには力強く、ときにはセクシーに……。「あぁ」(場合によっては「Ah」)という音一つでもまっすーは絶妙に歌い分けますが、今回の「嗚呼」は、ひたすら切ない

大サビのまっすーの「嗚呼」を聞くと、ズキズキと心が痛む。MVではこの部分のまっすーの表情がまた苦しくて苦しくて、わたしは思わず「さすが演技派……!」とつぶやきました(マジ)


まっすーの歌い方は、息の抜き方が特徴だと思う。その息の吐き方のおかげで、歌詞に体温が生まれるというか、ストーリーの主人公に命が吹き込まれるというか。

聴き手の心に寄り添うようなまっすーの歌い方は、今回のような曲には特にぴったりだなあと思います。まっすーに大サビを歌わせてくれてありがとうございます。

 

○ 加藤シゲアキ:1番のサビの最後「よかったのに」

 

シゲが発する「よかったのに」の一言で、感情の揺れ、青春時代へ抱く切なさと後悔の入り混じるそのなんともいえない感情の揺れが、心にダイレクトに伝わり、わたしはドキッとします。

シゲの歌声ってそんなに作り込んだ歌声じゃない印象がある(ファルセットの場合はもちろん別だけど)。歌うというか語るに近いような。だから変な外連味がなく、誠実で、リアルで、どこか生々しい

その歌声のおかげで、積もり積もって思わず吐露してしまったかのように切実な「よかったのに」になっているんだと思います。

 

アンビバレントなシゲの魅力、特にシゲが強さと弱さ、男らしさと少年性を兼ね備えていることについてはこれまで述べたことがありますし、シゲのファルセットがすごく気持ちよく、大好きだということも何度も言ってる。*2

だけど、加藤さん、どんどんすごい歌い手になってくね。

 

○ 小山慶一郎:1番Aメロ「胸にしまっていた」

 

「し」のときに少し声が裏返んですよ。そこです!! そこだけで泣きたくなるんです!!

この部分の慶ちゃんの声は、まるで泣いて震えているように聴こえる。余裕がなく懸命に歌っているような印象があり、とても切ない。

 

あああ本当聴いてほしい。上記のポイントを誰かと共有したい。お願いします、CDで聴いてください。イヤホンでしっかり聴いてください。そうじゃないとわからないから!

 

  

 【MVについて】

 

横たわるメンバー4人がとても美しいです。

 

f:id:chatnoirpop:20160714111005j:image

 

そして、メンバー4人の手の演技がすごくいい。 

そして、男の子の手と女の子の手の違いに改めてハッとする。

そして、もれなく自分も手をつなぎたくなる。絶対に。

ああ! 恋!!(むやみに叫ぶ)

 

f:id:chatnoirpop:20160714111022j:image

f:id:chatnoirpop:20160714111044j:image

f:id:chatnoirpop:20160714111128j:image

f:id:chatnoirpop:20160714111137j:image

f:id:chatnoirpop:20160714111136j:image

 

MVのコンセプトはすべてメイキングで明かされますのでここでは語りませんが、高校生カップルが出てくるとNEWSくんたちがすごく大人に見えるのがなんか新鮮でした。まあ、メンバー2人が30代に差し掛かりましたからね、当然っちゃ当然なんだけど。

でもその「大人」な感じはNEWSの新しい一面な気がして、なんだかちょっとドキドキしました。なんかこれから、もっとすごいNEWSが見れそうな予感がして。そわそわ。

 

 

そして、NEWSが大人だってことは、同時にわたしも大人ってことなんだよね(テゴシゲの一歳下)……。

MV見て、「なんか手つなぎたくなってきたわ」とか言ってる場合じゃないんだよね……。

手越さんと同じ名前の男の子を呼ぶときにちょっと動揺してる場合じゃないんだよね……。

あれ……本気出してレビューするとか言ってた割に結局落ち着く話題はそこなのか…… わたしの本気ってこんなもんなのか……

 

 

 

ところで、タイトルが「恋を知らない君へ」なのに、歌詞では「あなた」なんだよな。気になる。

そういや風磨っちがドラマ内で持ってた本?の表紙に、「夏を知らない君へ」っていうタイトルが書いてあったんだけど、それも関係あるのかな。

ドラマ内で当てはめるなら、これは誰から誰の思いを歌っているのだろう? 「君」って誰? 風磨くんも、「恋って何?」って言ってたし、黒島結菜ちゃんも「恋とかいいし」みたいなこと言ってたし。でも一人称が「僕」だから普通に考えるとやっぱり風磨くん目線だよね……?

あ、レビューっていうからにはそういうところから歌詞考察をするべきだったんでしょうか。すみません、わからないのでここまでにします。(わたしの本気はこんなもんだった……!)

 

 

兎にも角にもこの曲は、2016年J-POPの大事件です。

すべてのジャニーズファン、そしてすべての「時かけ」ファン、すべてのJ-POPファンに聴いてほしい。

何度も言いますが、良い音で!

 

 

 

★ドラマ「時をかける少女」は日テレ系土曜夜9時から!

www.ntv.co.jp

黒島結菜ちゃんの透明感は原田知世に通じるものがあるし、風磨くんを超える未来人はいない。

chatnoirpop.hatenablog.com

 

 

★「2016年J-POPの大事件」(私調べ)こと、NEWS「恋を知らない君へ」(勝手に「恋君」と略してますが良いでしょうか)は好評発売中(だそうです)。どうぞお早めに!