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ポップカルチャー偏愛記

なんだかんだで結局J-POPにどっぷり浸かり救われながら日々を送る28歳女子の、切々たる日々に触れるすべてのポップカルチャー(主にジャニーズ)についての記録

ドラマ「時をかける少女」を最後まで見届けた今、NEWSの「恋を知らない君へ」がもっと好きになってる

暑中お見舞い申し上げます。

みなさまご無沙汰しております。こちら、2週間にも及ぶ山籠りから帰ってまいりました。

荷ほどき、洗濯、掃除機かけ、そのあとはご飯を食べながら、さっそく溜まっていた録画の整理……って、ちょっと、ねえ、8月の前半のジャニーズ on TV、あまりに話題が豊富すぎやしませんか!!! わたしがいなかった2週間でこんなにも!!

 

いろいろと書きたいことはあれど、まずは先週末に最終回を迎えたドラマ「時をかける少女」から。だいぶ時差あってすみません。。

 

www.ntv.co.jp

 

もう…… ほんとーーーーーに……本当にいいドラマだった……

ドラマでこんなに泣くー?!ってほど泣いてました。

わたしこれからも当分、NEWSの「恋を知らない君へ」を聴くたびにうるっとすると思う。この現象は、美恋魂DVDを観たあと、「Share」と「フルスイング」を聴くたびに涙してたあのときと同じです。こんなに特別なドラマになるとは思わなかったし、こんなに特別な曲になると思わなかった。

 

(と言いつつすでにこんな熱い記事を書いてきた自分) 

chatnoirpop.hatenablog.com

 

chatnoirpop.hatenablog.com

 

chatnoirpop.hatenablog.com

 

 

ーーここまでドラマに欠かせないエンディングテーマをわたしは知らない

 

 

ずっと気になっていました。「恋君」のキャッチコピー。

 

ドラマ「時をかける少女」を見終わった瞬間、この曲は完成を迎える……

 

これ、本当に本当でした。

ラストまで観て、すべて腑に落ちました。

 

● 過去をリセットすること

 

未羽ちゃん、本当によく決断したよ……

過去に戻ってその時点からやり直すということは、その時点から起こっていたはずのこと、つまり「存在した/存在しえた時間」がすべてなかったことになるってことなんですよね。

未羽ちゃんが7年前に戻って、高橋克美さんと野波麻帆さんが「出会わない」ことになったあと、元いた7年後に未羽ちゃんが戻ると、結局はすべてが「あるべき場所に戻っている」ような、違うかたちになっていました。本当はむしろ、未来人と現代人が一緒にこれまで過ごした時間がイレギュラーで、「特別」だったんだ、と思い知るような。

高橋克実さん演じるお好み焼き屋の店主・三浦さんの決断を聞いたときは、なんて無責任なんだ、と未羽ちゃんと一緒に憤慨しました。「過ごした時間がなくなってしまえば別れも悲しくない」なんてずるいし、「正しいさよなら」ってなんだよ、そんなのあるかよ、と。

でも、本当は「過ごした時間をすべてリセットする」という決断こそが、勇気のある決断だったんですよね。大切な人と一緒に過ごした時間があとかたもなくなくなる。大切な人のなかに自分がいない。自分のなかにも大切な人がいない。その決断をした三浦さんは、結局優しく強い人だったんだと思います。

 

その「起こった未来」を残せる唯一の手段が未羽の撮る写真なわけだけど、7年後の三浦さんが大事にしていた家族写真を、7年前の三浦さんは受け取らなかった。

未来は未来で、今は今で、過去は過去。

未来から過去を思うことはできるけど、過去から「ありえた未来」への感傷を持つことはない。そんなことをしたって意味がない。

それでも、克美さんが「あれほど仲の良い家族になったはずの野波麻帆さんを見つめるその瞬間の瞳には、なんとも言えない感情が渦巻いていて、わたしは泣きました。

 

● 「正しいさよなら」

 

克美さんのその決断に揺れる未羽ちゃんは、寿命が縮んでも現代に残って未羽ちゃんのそばにいるつもり満々の翔平くんの命を心配するあまり、「帰って」「早く行って」、そして「恋なんてしなきゃよかった」と、二人の関係を否定するような言葉を投げかけてしまう。

それは7月7日に戻って、何も知らない翔平くんに相対したときも同じで、「早く帰って」と泣き崩れる*1未羽ちゃんに、最後なのにそれでいいの?!もっと言うことあるんじゃないの!と老婆心むき出しでテレビに向かって叫んでいましたが、大丈夫だった。

「ずっと一緒にいたいに決まってんじゃんそんなの」という本音のあと、絞り出すように「あきらめます」と言う未羽ちゃん。苦しい……苦しいよ………

 

そうしたら一度理科室から去ったと思った翔平くんが戻ってきて、何事かと思ったらようやく1話から出てきていた写真集『夏を知らない君へ』の伏線回収。

そ こ で 流 れ る 「 恋 を 知 ら な い 君 へ 」……!!!!

 

完璧でした。。

このシーンのためのこの曲だったんだ、と知りました。もはやこのドラマにおいて、この曲は主演級の働きをしていると思いました。

そしてこんな素晴らしい曲を、こんな素晴らしいドラマで歌っているNEWSを誇りに思います。本当に。

 

 

未羽ちゃんが未来に帰る翔平くんにかける最後の言葉は

 

「大好きだよ」

「さよなら」

「よろしくね」。

 

ああ、これが「正しいさよなら」なんだな、と思いました。

 

翔平くんにかける言葉を間違えた、と落ち込む未羽ちゃんに矢野先生(NEWSのシゲ)が、「間違いに気づいたら、同じミスはもうしない」と声をかけましたが、未羽ちゃんは最後に「正しいさよなら」にたどり着いたんですね。えらいぞ。

 

そして「ありえた未来」における家族写真を持って帰らなかった過去の三浦さんとは違い、過去の翔平くんは未羽ちゃんとのアルバムを持って帰ります。

未羽ちゃんがすべての思い出を丁寧に話してあげたからでしょうね。「未来から来た」とはいえ、未来なんて誰にもわからないんだから、未羽ちゃんがまったくの嘘をついているんじゃないかと疑ってもおかしくないのに、涙まで流してくれる翔平くん。彼が未来人の割に共感や感情移入をしてくれる優しい男の子で本当によかった。

 

 

● 「あった」けど「ありえない」夏 

 

歌詞内で歌われる「夏」は「過去の夏」 だと思っていました。

だけど違った。

「二度と戻らない」のは「未来の夏」だった。

しかも、7月7日の放課後の理科室から「未来」をやり直すことになった今となっては、もはや存在すらしない「夏」の1カ月

 

最後のタイムリープをするときに、これまでの1か月の思い出が、砂が風に飛ばされていくようにさーっと消えていく様子は本当に苦しかった。わたしたちが一緒に過ごしてきたこれまでの5話が、すべて消えていく感覚。幻だったのかな、と。「あの夏」が「あった」ことを証明するモノクロ写真のアルバムも翔平くんに託してしまうので手元には残らないし。

 

それでも、最後に吾朗ちゃんに、写真専攻の大学に進学したいと打ち明ける未羽ちゃんが、「私、やることあるから」と言ったんですよね。「やりたいこと」じゃなくて、「やらなきゃいけないこと」でもなくて、「やること」。

その言葉のニュアンスに、「失われた未来」が未羽ちゃんのなかに生み出した決意が表れていて、つまり、「ありえた未来」は失われてしまっても、未羽ちゃんのなかにその残滓が息づいているということだから、もうそれだけでもよかったとすごく嬉しくなりました。

 

翔平くんってこの時点で未羽ちゃんの名前知ってたっけ? とか、いろいろ思うところはあるんだけど、そのすべての疑問を吹き飛ばすくらいに素晴らしい脚本でした。

 

 

 ーー「青春のすべて」を詰め込んだドラマ

 

わたしの「時かけ」体験は原田知世バージョン(大林宣彦監督)だけだったんですが*2、その作品では「恋」「運命の人」が最重要のテーマで、それ以外の青春の要素は特に感じなかった覚えがあります。

 

それに比べてこのドラマバージョンでは、学祭やその準備、図書館での受験勉強、休み時間の教室移動、遅刻しそうでダッシュしてる生徒たち、美術の時間のデッサン、授業中に差されて黒板に書く姿、部活、友達とのカラオケ、廊下を走る姿、掃除の時間……、そういう、恋だけじゃなくて、それ以外の生活のすべてのシーンが印象に残っています。

大したことのない場面だって、すべて美しく見えるのが青春なんだ、とわたしは思い知りました。

 

そして、タイムリープ*3を躊躇なくバンバン行うくらいSF的なストーリーでありながら、主人公たちが悩み苦しむのは、高校生の普遍的な問題なんですよね。進路のこと、恋愛のこと、クラスのこと、家族のこと、自分のこと。

そのモヤモヤ感はオトナなら絶対誰でも知ってるし、ティーンエイジャーなら今まさにその真っ只中にいるかもしれない。それを下手にごちゃごちゃさせずに各話でそれぞれシンプルに描いていたのがいいと思いました。それにタイムリープを無理なく絡めるのも脚本の腕ですね。

 

あとあのロケーションもとてもよかった。電車とかから判断するに静岡のようなんだけど、海があって坂があって、神社には長い階段がある。カモメの声とか波の音とか、蝉の声とかに溢れている。「夏を知らない君」に体験してもらうなら、ここ以外にはないな、と思わせる最高のロケーション。

 

そして主役の3人のフレッシュさもとてもよかった。黒島結菜ちゃんと竹内涼真くんはこれからも応援していきたい。風磨くんは泣きの演技もうまいし、無邪気な様子もかわいいし、期待以上に素晴らしい俳優でした。3人のナチュラルさが、SF的な突飛な設定を納得させる大切な要素になっていたとも思います。

 

 

いやーもうとにかく本当に素晴らしいドラマだった。

普段ドラマを見ないわたしが、毎週こんなにも楽しみにしていたドラマはこの10年くらいありませんでした。

スタッフの皆さま、キャストの皆さま、お疲れ様でした。素晴らしい夏をありがとうございました。一生大事にします。

そしてNEWSの「恋を知らない君へ」、2016年夏のJ-POPの最高峰です。ぜひともぜひとも聴いてください!!

 

恋を知らない君へ

恋を知らない君へ

 

 

 

時をかける少女 Blu-ray BOX

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時をかける少女 DVD BOX

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*1:でも黒島結菜ちゃんはなかなか涙を流さないタイプなんでしょうか

*2:原作も学生時代に読んだ気がするけど内容を全く覚えていないのでノーカウントで

*3:タイムリープは使いすぎだと思ったけど、まあ人間、使えるとなったらどんどん使うよね。温存しておくところでもないし。そんなところも妙にリアルでいいんじゃないかと思います。