ポップカルチャー偏愛記

なんだかんだで結局J-POPにどっぷり浸かり救われながら日々を送る28歳女子の、切々たる日々に触れるすべてのポップカルチャー(主にジャニーズ)についての記録

ここ最近のジャニごと ②映画『溺れるナイフ』の重岡大毅くんがすごい

昨日、映画が観たくてNetflixを開いてみたところ、ジャニーズWESTが『炎の転校生』でNetflixデビューをするからでしょうか、重岡くん出演の『溺れるナイフ』がNetflixにアップされていたので、さっそく観てみました。

感想としては、

 

重岡大毅はやべえぞ

 

それに尽きます。

いや、ほんと重岡くんのことあんまり知らない状態で観といてよかった。もっと思い入れがあったらこれをきっかけにいよいよ沼に落ちてしまうところだった。 

 

正直なところ、重岡くんっていまいちキャラとか性格がよくつかめない……ってこれまでずっと思ってきたんです。ジャニーズWESTっていうキャラの宝庫みたいなグループのなかでセンターを務めているし、少年のような歌声だし、ケンティーの親友だし、黒髪だけど、関西弁で繰り出されるボケは切れ味いいし、見た目でいえばジャニーズっていうより戦隊ヒーローもののレッドって感じがするけど、でも笑顔が激かわいいのでアイドル向きなんだろうなと思ったり、とにかくあんまりよくわからなかった。

溺れるナイフ』を観たら重岡くんがわかる、というわけではまったくなく、むしろ結局重岡くんがどんな人かはいよいよよくわからないままなんだけど、それでももっと重岡大毅という人を知りたい、そう思わせる演技を彼はこの映画で披露しています

(※以下映画のネタバレが含まれるんで観てない方はお気をつけください)

 

彼の演じる大友くんという男の子は、主役のふたりみたいにキラキラな特別感はまとっていない。だけど彼の存在感は、主演の小松菜奈ちゃんと菅田将暉くんという日本俳優界のトップを突っ走るホープふたりにもまったく負けてなかった。

浮世離れしてない大友くんには、若いっていうのにすでにどっしりした力強さと安心感しか感じないし、彼が画面に登場するだけで緊張感が一気に和らぐ。彼のナチュラルさがあったからこそ、この端折られて説明もなくてめちゃくちゃによくわからんストーリーも、私が生きる世界の地続きの先で起きている話なのかもしれない、と思えました。

彼が発する一言一言は「セリフを読んでる」って感じがしないので、いったいこれが演出された演技なのかアドリブなのか、今自分が観ているのが重岡くんなのか大友くんなのか、もう全然わからなくなる。あとちょいちょいセリフを噛むんだけどそのテイクがそのまま使われていて、そこにまた大友くんの普通っぽさ、完璧じゃなさが表現されてて、結果いとしさしかない。

 

正直映画自体はあんまり頭に入ってこなかったし、監督のフェチとエゴがすごいんでちょっと苦手なんだけど、重岡くんの登場シーンはどれも印象的で、たぶんほとんど覚えてる。

高校生になったふたりが誰もいないブルペンで久しぶりに話すシーンも、バッティングセンターのシーン(「俺のナイスバッティン!!」)も、魚を届けにきた大友くんがなつめちゃんのお母さんの「顔が好み」って恥ずかしそうにいうシーンもよかった(というかあのセリフの言い方たまらん、ていうか全てのセリフの言い方たまらん)。

 

しかし数ある大友くん登場シーンで最高なのはやはり、大友くんが風邪を引いたなつめちゃんのお見舞いに来るシーンでしょうか。

あの大友くんの表情セリフ徐々に近づいていく距離感のリアリティといったら!!! あの一連、かつて映画でこんなに胸が高鳴ったことがあっただろうかというほどドキドキしっぱなしでした。こんなアラサーがですよ。ほんとびっくり。

女の子の部屋に案内されてドキドキしてる大友くん。

爪の色に気づく大友くん。

最初は遠慮がちになつめちゃんの前髪を触る大友くん。

ふざけあってじゃれあっているうちにふたりの距離が近づいて、「望月」から急に「なつめ」って下の名前で呼んだかと思ったら、掠めるみたいな優しいキス……

という流れなんですけど……わたしいったいあのシーンどれくらい脳内再生しただろう……あれはほんとうにずるい……ずるすぎる……うわあ……うわあああああああ(頭を抱える)

なつめちゃんの部屋にいる重岡くんの演技がほんとナチュラルすぎて、こちらはふたりをのぞき見してる気分になるくらい気恥ずかしかったし、それと同じくらいに胸が高鳴りました。

 

 

そして重岡くんの代名詞である笑顔。大友くんっていうキャラクターがあそこまで生き生きとしたのは、あの笑顔があったからこそだと思う。

特になつめちゃんがペディキュアを塗るときに挿入される、椿の木の前に立ち、花を口にくわえる重岡くんのシーン。赤と緑と黒髪と白シャツの鮮やかさ、そしてにこっと笑う大友くん。数秒程度の短いシーンなのに忘れられない。細部まではっきりと記憶に残ってる。あのシーンだけ永遠に観ていたいくらい。

 

で、その笑顔があるからこそ、つらそうな表情の大友くんに心が痛むんですよね。「元気モリモリ」とか「笑えや」とか、そういうポジティブなことばかり言ってきた大友くんがこれまで抑えてきた気持ちの発露があのカラオケのシーンで、なつめちゃんじゃないけどわたしも笑い泣きしてしまうくらいに気持ちがこもったシーンだった。

 

なつめちゃんもコウちゃんもむき出しなくらい素直だし正直だけど、自意識がこんがらがって傍から見てたらマジでものすごいめんどくさい。そのめんどくささがいかにも10代って感じではありつつ、正直このふたりだけだったら序盤で観るのを止めていたと思うけれど、「友だちでいい」とか言っちゃう、優しすぎて素直じゃない大友くんがいてくれたおかげで、そしてその大友くんをリアルに生きている男の子だと思わせてくれた重岡大毅くんのおかげで、最後までこの映画を観ることができました。ありがとうございます。数日したら忘れそうなラストシーンだったけど、大友くんのことは忘れない自信がある。すごい、ほんとうにすごいです重岡くん。

 

 

そして重岡くんについてですが、この作品で演技をする重岡くんを初めて観て、〈アイドルなのに異常にナチュラル〉っていうところが、わたしが感じていた重岡くんのつかみどころのなさにつながるのかな、と少し感じました。

いつかの少クラで、重岡くん本人がジャニーズWESTのことを「近所の兄ちゃん」って言ってたけどまさにその通りで、重岡くんには〈アイドル以外の彼らの姿にはまったく興味がない〉というわたしがジャニーズに対して維持してきた基本スタンスが通用しないんです。〈近所の重岡くん〉を知りたくなるんです。

このステージが終わったら何をするんだろうとか、どんな友だちと遊ぶんだろうとか、家族とはどういう話するんだろうとか、スタッフさんにはどういう態度をとるんだろうとか、どういう部屋住んでるんだろうとか、何食べるんだろうとか、そういう、ステージ以外のところに興味が湧いてしょうがない。もちろん、アイドルをやってる彼に生活感を感じるとかそういうわけでもなく、少クラで観る重岡くんはやっぱりキラキラしたアイドルなんですけど、アイドルじゃないときの姿をわたしは想像しちゃうし、どういうアイドルなのか、というよりも、どういう人間なのかっていうことを知りたくなるのです。これは、数々のジャニーズタレントを見てきたなかで初めての感覚です。未知です。

というわけで、当分わたしは重岡くんのことを知る旅に出ることになると思います。

笑顔があんなにかわいいのに、きゅっと眉間に力を入れるだけで男らしく、精悍な顔つきになることを今作で学びましたので、この人にはもっと演技の仕事をしてほしい。演技をしている重岡くんがもっと見たい。再び当て馬的ポジションで恋愛ドラマなんかに出演した暁には、この人は確実に見つかる。絶対世間がほっとかない。重岡フィーバー間違いなく来る。ああ、特に朝ドラにはもう絶対適任。各局担当者様、どうか重岡大毅くんの積極的な起用をご検討のほど、よろしくお願いします。

 

 

それにしても「私の神さん」とのセンセーショナルな思い出や奇跡的な巡り合わせよりも、大友くんみたいに小さな思い出を積み重ねていって楽しく過ごせる人を選んだほうが長い目で見て幸せになれるっていうのは、多分我々世代には言うまでもない事実だと思うんだけど、いやあ10代にはわからないのかなああわからないよなあああ

ていうか、少女マンガの恋愛においては、どうしてもこういう優しい男の子って軽んじられがちだよね。いっつもオレ様的男子の当て馬でさ…… ふたりの男の子が出てきたら、最後に勝つのは十中八九オレ様男子なんだよ……わかってるよ…… 自分が10代だったときの感覚ってもうどんどん忘れていってるけど、そういえば確かに『ママレード・ボーイ』では遊以外は眼中になかった気がするし、『パラダイス・キス』ではジョージが好きだった(←例の古さ)

わたし今でも少女マンガ大好きで、時間があればむさぼるように読んでるんですけど、この自明の理には割と食傷気味だったりする(あとふたりがうまくいってからのライバルの登場率の高さにもうんざり)。まあそのお約束があるからこそ楽しく読み進められるっていうのもあるかもしれないけど…〈少女マンガ〉はやっぱり夢見る少女のためのマンガなんですかね……アラサーは少女マンガは卒業して、もっと真に迫ったマンガを読まないとダメですかね… でもわたし恋愛が絡んだヒリヒリ系の作品って苦手なんだよな…… そういうのはもう実人生だけで充分なんですよね…… マンガは純粋な娯楽でいいんですよ…… というわけで、『溺れるナイフ』の原作を読むかどうかはちょっと悩んでいます。

というわけで『溺れるナイフ』原作について、そして重岡大毅くんについて、どちらについても現在わたしは何も知らないので、なにか情報を頂戴できればうれしいです。どうぞお待ちしております。