ポップカルチャー偏愛記

なんだかんだで結局J-POPにどっぷり浸かり救われながら日々を送る人間の、切々たる日々に触れるすべてのポップカルチャー(主にジャニーズ)についての記録

これはNEWS史上最高最強の〈ファンサ〉である 〜アルバム『STORY』に寄せて

※ネタバレ的な内容あり注意※

 

 

〈物語〉ってすごいですよね。

たとえば高校時代、ローマ帝国の皇帝の順番を覚えるときだって、年号を暗記するときだって、わたしたちは何か短いストーリーをそこに付与していた。(生稲晃子ロシア革命

過去に摂取した物語なんてほとんど忘れてしまっているような気がするけど、別の物語に触れたとき、ふと「あれ、この話どこかで見聞きしたな」とか思ったりする。きっとストーリーの切れ端は、今でもぱらぱらと頭のなかに残っているんだと思う。

無意味な画像の連なりに観るものが勝手に意味を付与してしまう〈クレショフ効果〉というものもある。

わたしたちは物語に泣く。

ストーリーはひとの記憶に残りやすいし、わたしたちはストーリーを求めてしまう生き物なのだろう。

 

 

 

そんな強力な〈ストーリー〉という言葉を、NEWSは11枚目のアルバムに冠しました。

 

STORY (通常盤) (CDのみ)

STORY (通常盤) (CDのみ)

  • アーティスト:NEWS
  • 発売日: 2020/03/04
  • メディア: CD
 
STORY (初回盤) (CD+DVD)

STORY (初回盤) (CD+DVD)

  • アーティスト:NEWS
  • 発売日: 2020/03/04
  • メディア: CD
 

 

 

4人のNEWSを象徴する〈物語〉、すなわち、9人から4人に減って、休止して、葛藤があって、「チャンカパーナ」で復活して…、という一連の物語は、すごくすごく強力でした。

何度もテレビで取り上げられたし、何を隠そうわたしがNEWSというグループにのめり込んだのも、偶然YouTubeで観た美恋での4人の涙やフルスイングがきっかけだった。

 

そのときの自分が思っていたことを知りたくて過去記事を読んでいたら、こんな記事が出てきました。

 

chatnoirpop.hatenablog.com

 

復活から美恋、10th、Whiteを経て、NEWSが満を持してQUARTETTOを発表した2016年2月。

そのときのわたしは、こう言っていました。

 

わたしは、NEWSはこれからまだまだ大きいグループになって、いつか嵐を超えてしまう可能性だってあると思っています。「物語」のその先へ進む力があるからです。その結果また新たな「物語」が生まれても、4人は当然のように次の巻へ進むと思う。そんなグループが強くないはずがないからです。

 

 

それ以来、NEWSの物語はいくつの巻を重ねてきたのだろう。

2017年、NEVERLAND。

2018年、EPCOTIA。

2019年、WORLDISTA。

今作『STORY』は、その3作に続く〈NEWS4部作〉のラストです。

だから当然のごとく2017年以降の作品の伏線回収やリファレンスが豊富で、それだけでも全然楽しい。

だけど、今作が内包するのは〈NEWS4部作〉だけじゃない、2003年に生まれたNEWSというグループの、すべてのストーリーなんですね。

 

それはM1「STORY」の歌詞

声あげた 2003

旅ははじまり

そして僕ら 2020

夢見たあの場所へ

に高々と宣言されます。

M2「SEVEN」で言及される〈4+7〉に関しても、わたしは〈4部作+その他のアルバム〉だと解釈しました。

 

そしてNEWSの4人が作詞作曲をした「クローバー」。

この曲のイントロが流れ始めたとき、わたしはいよいよ泣いてしまった。

NEWSファンには聴き慣れたあのイントロをサンプリングしているのに、温かみのあるピアノのおかげか、トゲが取れたような雰囲気で、懐の深さとやさしさを湛えているように感じるんだ。

その印象の変化は、まさに、2003年から2020年のNEWSの変化を象徴しているように思える。(〈変化〉というより〈成長〉といったほうが正しいかも)

 

 

わたしは、自分の好きなひとが、自分自身の過去を大切に思っていることに、大きな喜びを感じます。

なぜなら、過去に起こったすべてのことに意味があるから。

過去に起こったすべてのことが、今の自分をかたちづくる。

つまり、自分の過去を大切に思うことは、今の自分を肯定することと同義なわけです。

そうやって、彼らが今の彼らを肯定することで、自動的に、今の彼らを好きなわたしまでもが肯定されるわけです。

こちらはただ彼らを好きでいるだけなのに、それが自分の肯定感に繋がるって最高じゃないですか? 

つまり、NEWSがNEWS自身の過去を慈しみ抱きしめる『STORY』は、NEWSからわたしへの、最高最強のファンサというわけです。

 

 

 

NEWSが真正面から向き合ってきたのは自分たちの〈物語〉だけじゃない。マジカルバナナなら、「物語といえばNEWS!」→「NEWSといえばファンへの愛が重い!」→「ファンへの愛が重いといえばNEWS!」と永遠にループしそうなほどファンへの向き合い方が文字通り尋常じゃないわけですが、今作でファンとNEWSの関係性がまた一歩深まった、というか、またやわらかくかたちを変えたような気がします。そもそもSTORYの様々な場面にファンが参加しているしね。

ちょっとそのへんに関しては、「君の言葉に笑みを」や他の楽曲の歌詞、Interludeで語られるセリフなども考察すべきだと思うのでここでは多くを語りませんが、そういえば〈物語〉と〈ファン〉というふたつの核って、NEWSにハマり始めた当時、わたしが感じていたNEWSの核と、まったく変わってないな。

だけどあれから約5年経って、当然ながらNEWSは全方向的に成長と深化を遂げているわけで、今のNEWSの魅力が結集したのが『STORY』であるわけで、そりゃもう最高傑作に決まってるな…

 

 

NEWSほど自分たちの、そして他者のストーリーに自覚的で、それをないがしろにしないどころかひとつひとつの小さな破片も拾い上げて、大切に大切に磨いて、それでいて今の自分の血肉にもして、未来へ進むアイドルをわたしは知らない。

それは15周年のコンサートでもすごく感じるところではありましたが、それは主にまっすーの衣装のおかげであり、つまり視覚的な印象でしたよね。それが今回、『STORY』というアルバムでついに聴覚的に提示されてしまった。

わたしは怖いよ。こんなのをコンサートで、自分の目の前に起こっていることとして見てしまったら、いったいわたしはどうなってしまうのか。

ツアーが終わってしまったら、抜け殻みたいになってしまわないか。

めちゃくちゃ怖い。

でも、めちゃくちゃワクワクしてる。

 

 

 

そう、めちゃくちゃ!ワクワクしています!!

なぜならSTORYが終わるということは、NEWSの〈次の巻〉が始まるということだからです。

そしてNEWSの〈次の巻〉が始まるということは、わたしの〈次の巻〉も始まるということだからです。

 

というわけで駆け足になりましたが!

 

アルバム『STORY』は、間違いなくNEWSの最高傑作です!!!

 

 

 

なので!!!!

 

 

早く!!!!

 

 

 

 

コロナいなくなって〜!!!!